ツェルマット(7月13日

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  1週間の行動 
曜日 夕方 view point 行               程
12 氷河急行 サンモリッツ→ツェルマット
         
13 シオン城 ツェルマット→フィスプ→シオン
シオン→サンモリッツ
14 モンブランの麓 ツェルマット→フィスプ→マルティニ→シャモニモンブラン
シャモニモンブラン→サンモリッツ
15 6湖とマッターホルンの絶景 ツェルマット→ブラウヘルト→(ハイキングstart)→シュテリゼー→グリンジーゼー→グリュンゼー→モージーゼー→ライゼー→フィンデルン→ヴィンケルマッテン→ツェルマット(ハイキングgoal)シュバルツゼー(ハイキングstart→シュタッフル→ツムット→ツェルマット(ハイキングgoal)
16 リッフェルゼー ツェルマット→ゴルナーグラード(ハイキングstart)→ローテンボーデン→リッフェルホルン→リッフェルゼー →リッフェルベルク→リッフェルアルプ→フィンデルバッハ→ツェルマット(ハイキングgoal)
17 氷河とマーモット ツェルマット→シュタルデンサース→サースフェー→シュビールボーデン→レングフルー
(ハイキングstart)→サースフェー(ハイキングgoal)→ツェルマット
18 ノートルダム大聖堂 ツェルマット→フィスプ→ローザンヌ
ローザンヌサンモリッツ
7月13日      今回の旅で一番悲しかった日。午前中のお城見学はほんとに素敵だったのに。
 

 
ツェルマットの一日目も雨スタート。雨の日プランでシオン行きを決定。シオンの情報はとても少なかったが、ここを選んだ理由は地球の歩き方に載っていた丘の上に立つ二つの古城の写真が気に入ったから。ツェルマットから距離的にもちょうど良さそうだった。

ツェルマットの村から一歩外に出ようとすれば必ず氷河急行で通った鉄道を戻らねばならない。要するにツェルマットは終点で行き止まりなのである。往きも帰りも基本的には1時間に1本しかないのでサンモリッツの足の便利さから比べればとても不便。

8時39分発の普通列車に乗り、フィスプで乗り換えそこからシオンまで約30分。途中の待ち時間を入れてちょうど2時間で到着。雨は何とかあがってきた。駅で時刻表をもらう。駅前からまっすぐに伸びている通りを10分ほど歩いて地下道を渡ると観光案内所があった。外国人旅行者がたくさんいたが日本人は一人もいない。そこで市内mapをもらって、目的の二つの丘の上に立つ古い教会と城を目指す。途中広い通りから狭い路地に入る入り口に白色の建物、市庁舎があり、天文時計が目立っていた。そこからの上り坂は長崎のオランダ坂を思い出させるような石畳のしっとりした感じ。その通りにある州立美術館も石造りの門があり、お城みたいで素敵だった。

そこから少し行ったところで左右に道が分かれ、右のヴァレール教会へと進んだ。結構上る。もうひとつの岡の上にあるトウルビヨンの城が目の前に見えてとても素晴らしい。教会の中に入ると静かに音楽が流れていた。賛美歌のようである。ジーっと耳を澄ますとその音楽は「荒城の月」に聞こえてきた。旦那に言うとやっぱり旦那にもそのように聞こえたようである。なんか関係があるのかな。

今度は対面のお城に向かう。崖みたいなところを人が上っていくのが見えた。見晴らしの良い坂道を上って古城に向かうのもとてもいい気分。丘に上がると城壁は思ったよりずっと大きかった。お城の端っこの方の崖っぷちで弁当にした。シオンの町、一面のブドウ畑。鉄道から見る城も良かったが城から見る鉄道や町並みもとても良かった。ここで会った日本人は、カナダの友達を案内していたガイドの人一人だけ。どうしてこんな素晴らしいところに日本からは来ないのだろう。絶対お勧め。感動した。

 

     
  左右二つの丘にそびえるお城
左がトウルビヨンの城
右がヴァレール教会
     -スイス政府観光局の写真転用
 
  翌日列車の中から見た二つの丘
左の写真の右下方から見上げた形
右がトウルビヨンの城、左がヴァレール教会
 
 
         
         
 


二つのお城を堪能して駅へもどる。まだ時間が早かったので郵便局前のバスターミナルからクラン・モンタナへ行きたかったが、時刻表を見るとかなり待ち時間があり、迷った挙句取り止めて帰ることにした。

この後、シオンからフィスプまでの30分、たったこれだけの間に一大事件が。フィスプの駅で降りてカメラがないことに気付いたのだ。すぐ駅員さんに届けた。一通り状況を説明した後で、ここでは何も出来ないから列車の終着駅ブリークに行って手続きをするようにと言われた。次にきた列車で10分くらい離れたブリーク駅に着いたときは、カメラを亡くした列車はジュネーブに向けて出発した後だった。列車の中に残ってる可能性は少ないとは思ったが、でもわずかの可能性をかけて一刻も早く列車の座席周辺を探してもらいたかったのに。カメラは出てこなくても10日間の撮影記録が入ってる2GBのメモリーカードだけでも戻ってほしかった。列車の中に捨ててあればと祈る気持ち。

15フランの手数料で正式な亡失届けを受け付けてもらった。もし出てきた時はすぐ携帯にメールで連絡をするということと、出てこなくても経過を4日目と10日目に連絡するというようなことが書かれている書面をもらった。4日目、10日目にはきっちりと見つからないというメールが入った。

カメラが無い旅は雨の日に傘を持たないで歩くようなもの。すぐに代わりのものを求める必要があった。ツェルマットの商店街にはショーウィンドウにカメラを置いている店は見当たらなかった。観光地でこのような生活必需品(?)を買おうとすることの難しさを実感。カメラを亡くす人もたまにはいるだろうになんて責任をほかに転嫁している。自分たちの落ち度だけを反省すべきなのに。

日本語観光案内所に行って事情を話し、カメラを売ってる店を教えて貰った。

少し大きな土産品店の地下の一番奥にやっとカメラを見つけた。みんな日本のメーカーである。種類が少ない、というより3,4種類しかない。日本の家電売り場とは大違いである。比較して選ぶということが出来無かったが、でもとりあえず明日からの旅の記録に何とか間に合わせることが出来た。説明書はドイツ語で何の役にも立たなかったので、手探り状態で使用することになった。

 

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