チューリッヒ滞在

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ついにスイスに着きました。長旅の疲れもなんのその、気持ちはどきどき、わくわく、嬉しくて涙が出そう!
 7月4日 
チューリッヒ 空港到着








 1CHF=111.17円









 切符購入でもたもた


福岡を発ってから24時間40分、ついにチューリッヒ空港到着。午後1時20分、着いちゃったよ。足取りも軽くといいたいところだったが、膝ががくがくしている。膝が曲がったまま痛くて伸びない。2年ほど前から長い間傷めていたが軽いストレッチをしながら一度治して、その後またバドミントンを再開してまた痛めていた。1ヶ月前から大事をとって痛みもなくなっていたのに。長い時間曲げたままの状態がよくなかったのだろう。ま、歩けないことはないから何とかなるか。

まず人の流れに沿って入国審査。スイスはパスポートにスタンプを押さないと聞いていた。前に進んだ人を見ているとやはり押していない。私より先に進んだ旦那は忘れずに係官に頼んでいる様子。係官はNOという風に首を横に一度振ってたが、冗談だよという風に笑って押してくれていた。私の番、何も言わないのに目を見て笑って、ポンと押してくれた。サンキュー。

スーツケースを受け取って、まずは両替。Money Change がなかなか見つからない。どこの空港でもすぐわかりやすいところにあるのだが。遠くないところにあるはずと、付近をうろうろしながらやっと見つけた。わかりにくかったなあ。しっかりしているつもりでも気が動転してる証拠。3万円を出して264.85フランもらった。手数料が5フランだったが、それを除いても
1フラン111.17円になる。ドルより高い。

ここからまず今夜宿泊するホテルに直行。予約しているホテルはチュッリッヒ中央駅から5つ目の駅の近くと調べていた。とにかくホテルに荷物を置いて、そのあとまた中央駅に戻り明日からの下調べをするつもりでいた。

スイスパスは明日から使う予定にしているので今日は切符を買わねばならない。自動券売機での買い方がわからないので切符売り場に行って聞くことにしていたのに(マニュアルに書いているのに)、手に持っているマニュアルのことはもうすっかり頭になかった。切符を買わなきゃ、とばかり焦って使い方もわからないのに近くにあった券売機の前に。やっぱりわからないでもたもたしていると現地の中年の男性が、どうしましたか、みたいに近寄ってきて、親切にチューッリッヒ中央駅までの切符を買ってくれた。そして乗り場まで案内してくれた。感謝、感謝。


チューリッヒ中央 駅での失敗








 電車の乗り場が
 わからない

チュッリッヒ中央駅で降りたら長ーいホームを真っ直ぐ歩いていく人とすぐ側にあった下りエスカレーターに乗る人に分かれた。ここでもまた間違いを起こした。ホテルへ行く電車は地下駅から乗るということばかりに気をとられ、下りエスカレーターに乗ってしまったのだ。マニュアルにはインフォメーションに行ってどこ行きに乗るのか、乗り場はどこかを聞く、と書いていたはずなのに。

エスカレータで降りたところに、また券売機があった。ホテルの傍の駅名はわかっていたので買おうとするが、これまた買い方がわからない。するとすぐまた近くにいた人が来て、どこまでかと聞いて買ってくれた。スイスの人はほんとに親切。頼みもしないのに待っていたかのようにすぐ応援に来る。今度は自分で買ってみようと思ってたのでまだ困った様子はしてなかったと思うのに。でもほんとにありがたかった。

地下駅はさらにもう一階降りたところらしかった。そこにはエスカレーターがなかったので(見渡せばあったはずだがそんな余裕はなかった)重い荷物を抱えて階段を降りた。20キロ近くのスーツケースとお米の入った手提げカバン、それにリュックを背負っている。忘れかけていた膝の痛みがいっぺんに蘇った。やっとの思いで降りた地下には電車のホームどころか通路が伸びているだけだった。

少し行ったところから上る階段口に、うろ覚えに覚えていたホームのナンバーらしきものが書いてあった。その階段の高さは今下りて来た階段の2倍あった。もう私には荷物を持ち上げる力はどこにも残っていなかった。結局旦那が2往復して荷物を運び、やっと出たところは先ほど電車で降りたホーム上にあった。

はるか向こうに目を凝らすと、線路の終点がありその先を人が行き来している姿が見えた。ここでやっと駅のインフォメーションはあの辺りにあるのだとわかった。下りエスカレーターに乗らないでホームをまっすぐ歩いて行く人について行ってればこんな苦労をしなくても良かったのに。


インフォメーションの「i」のマークを見つけたときの嬉しさ、ホットした。そして目的駅への行き方をたずねると、わかるはずない、ぜんぜん違う方向、ホームの番号も間違っていた。あとで開いた手作りのマニュアルにはちゃんと正確なホームの番号が記されていた。でもこの乗り場はわかりにくかった。その後もここへの連絡下りエスカレーターが見つからず何回も迷った。また、この大きな駅、階段でしか上り下り出来ないというはずはないのである。探せばエスカレーターが見つかったはず、重い荷物を抱えて何の疑問も持たずに無駄骨を折るというのはまさしくパニック状態に陥っていたというしかない。二人して。


チューリッヒの ホテルまで





  スイスの人たち
  の親切心




たくさん回り道をしながら、それでも何とかホテル近くの駅までついた。無人駅である。ホテルまでは歩いて3分と書いてあった。地図も調べてプリントアウトしていたが、地図上では道が途切れている。空き地か何かを抜けていくのだろうと思っていたがそんなものもない。地図を広げて方角を確認していると、またこの駅にいた数人の人たちが近寄ってきて、どこに行くか(多分そう?)と話しかけてくる。ホテルの名前を言うと線路をはさんで反対側の建物を指差した。
すぐ近くだが線路に沿って柵がズーッとあるのでそのまま直進はできない。列車が来た方向に少し戻ったところに踏切があってそこから行くのだと指差して教えてくれた。ほんとにこの親切、思いやりには感激。丁寧にお礼を言って戻り始めると、今度は70歳を過ぎたくらいのおばあさんが、私の後をついて来なさいという風に手招きしながら前を歩いて行く。踏み切りを渡って少し行って右の方に曲がった先にホテルの看板が見えた。おばあさんはそこだよという風に何か言って、ではと手を振って後ろ向きに歩き出した。同じホテルに行くのかと思っていたので、びっくりした。途中まで同じ方向だったのかもしれないけど、
この親切、半端ではない。スイスってこういうところなのだ。

ここのホテルは Hotel Travel. comのサイトから申し込んでいた。ツインで71ユーローだった。チェックインもすんなりと済み、部屋もまあまあ清潔である。荷物を置くとホットした。ここで一休みしたかったけど、でもまだ明日からのことをいろいろ確認しておかねばならない。明日はここを7時39分発の電車に乗る予定にしていた。

朝食の場所を確認して、すぐまたチュリッヒ中央駅へトンボ帰りした。無人駅でまた券売機、少し及び腰。今度こそ自分たちで買ってみるぞと気持ちだけは前向き。しかしここの券売機はまた種類が違った。横に駅名を書いた地図みたいなのがあってエリアを分けてある。その中に10とか20とか数字が書いてあってどうもその数字をどこかで押すみたい。いろいろボタンを押すが、やっぱりわからない。また近くにいた人に助けてもらった。そして今度は券売機の操作の仕方を教えてもらった。明日からは切符に泣かされないぞ、スイスパスだから。



明日からに備えて

 スイスパスのバリディード

 乗り換えホーム の確認

 ノキアの携帯電話
中央駅に戻り、また先ほどのインフォメーションへ。明日から使うスイスパスのバリディードが今日ここでしてもらえるかまず聞かねばならなかった。ホテル傍の駅は無人駅である。朝早い。翌日からの日付でバリディードが出来た。まずは一安心。次は明日の乗り換えホームの確認。これはすぐわかった。基本的には案内表示はどの駅もわかりやすいのだ。ただSバーンという近郊線が特殊で、わかりにくかったなあ。構内が広すぎてわけがわからなかったのでいつもこのインフォメーションの場所に戻った。Sバーン(市電)の乗り場・地下3階へもここからだと間違いなくいけることが帰国前日の日にわかった。

次は携帯電話。東南アジアで使っていたノキアの携帯を持ってきていた。このシムカードが購入できるのか。エスカレーターを降りて地下商店街へ行く。地下2階にスーパーマーケットやレストラン、いろんなショップがあった。とにかく広い。ぐるぐるまわってモバイルショップを探すがない。日本や東南アジアなら探さなくとも否応なしにあちこち目に付くがここにはそれらしき店がないのだ。広くてどこを歩いているのかわからず、気付くと同じところを何回も回っていた。カメラとか置いてある店を一軒一軒奥まで覗いて行ってると、やっと携帯電話らしきものが見つかった。携帯電話を買う人はいないのかしら。

ノキアの携帯があった。お店の人に自分の携帯電話を差し出してシムカードをお願いした。ここのマスター(一人しかいないから多分そう)とても愛想がいい。いろいろ話しかけてくる。でも良くわからない。愛想笑いでごまかす。英会話能力は、聞くほうも話すほうも旦那が上なので、まともな質問や答えは旦那、突飛な質問は相手の迷惑も考えない私。このスタイルでいつも来ている。旦那はたびたび破天荒な私の言動を眉間にしわを寄せてたしなめた。六カ国語会話の本は他のガイド本と一緒に真っ先に購入していたのに、一度も使わないまま自宅に忘れて来ていた。でもなくても何とかなったし、持ってきていてもレストランにもあまり行かなかったので、多分活用しなかったと思う。とっさの時におもむろに出して使う余裕などない。あれは事前に勉強するものなのだ。

マスターはどのカードが良いか聞いてきたがこちらはどれが良いかわからないのでお任せすると答えた。カードのセットが終わると、盛んに「チーパー、ディスカウント」と言っている。日本までかけても25セントだとも言っていた。通話料金が安いのかと思っていたら、シムカードも安かった。10フランをカードで払って、中身が20フラン分使えるようになっていた。儲かった。結局このカードだけで日本へもかなりたびたびかけたのに十分足りた。通話料が極端に安いのだ。

あとは駅で時刻表をもらって、チューリッヒのマップをもらって、食事をして今日は帰ることにした。レストランを探したが、どうも食欲がない。結局、ビールとパンとりんご、ネクタリンを買ってホテルに帰り、持ってたつまみを加えて夕食(?)にした。スーパー・ミグロスにはビールが売ってなかった。
ホテルには湯船があったので2日ぶりにゆっくり体を浸した。足のマッサージも丹念にして膝にシップを張ってベッドに入った。




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